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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  9

クループ症候群(仮性クループ)

クループ症候群とは 

 喉頭(のどの奥の部分で、のどぼとけのあたり)が炎症のために腫れてしまい、息が吸い込みづらくなる状態をクループと言います。乳児~幼児は、もともと喉頭の広さが数ミリメートルしかないため、ここが腫れると急に呼吸状態が悪くなることがあるので注意を要する病気です。






 原因

 ウイルスや細菌による感染がほとんどです。一般的にウイルス感染にくらべ、細菌感染は重篤かつ急激な経過を呈します。
 昔、多くのこどもたちを危険にさらしていたジフテリアによる真性クループ(⇔ジフテリア以外を仮性クループと呼ぶ)は三種混合ワクチンの普及により激減しました。


 症状

 コンコンという普通の咳から、突然、かん高いケンケンというのどの痛そうな咳が立て続けに出現します。“犬の遠吠え”や“オットセイの鳴き声”のような咳とも表現されます。声もかすれ、息を吸うときにヒーヒー、ゼイゼイ(吸気性喘鳴)という音がするようになります。熱は出ることもありますが、大切なのは呼吸の状態です。ひどくなると、胸がへこむ呼吸(陥没呼吸)が出現し、顔色やくちびるの色も悪くなり、動けなくなります。このような場合は急いで医療機関を受診して下さい。
 寝る前まで症状のなかったこどもが、夜中に突然ケンケン咳で発症することもよく見かけます。重篤なタイプは、ケンケン咳が出始めてから2~3時間で急激に悪くなるので、よく観察してください。
 一旦落ち着いたように見えても、数時間のうちにまた苦しくなることもよくありますので、呼吸が楽になったとしても1~2日は注意が必要です。


 治療

・細菌感染の疑いがあれば抗生剤を内服します。
・エピネフリン(ボスミン)という薬の吸入はのどの腫れをとるのに効果的です。
 ただし一時的ですので30~60分間隔で吸入を繰り返すこともあります。
・のどの腫れをおさえるためにステロイドホルモンを内服や注射で使うこともあります。
・呼吸状態が悪ければ酸素吸入をおこないます。この状態は入院が必要です。


 家庭でのケア

 最も大切なのは、加湿水分補給安静です。加湿器の使用やぬれタオル、洗濯物などを部屋に干すなどして、十分すぎるほどの加湿を心がけてください。急に冷たい外気を吸うと咳がとまらなくなることもありますので気をつけましょう。室内で静かに過ごすことが望ましいですが、やむを得ず外出する時はマスクを使用すると良いでしょう。
 こどもは不安感が強く、泣いたりするだけでも呼吸状態が悪化しますので、ご家族はできるだけそばに居てあげてください。呼吸が苦しくて横になれないようなら、たて抱きで寝かせてください。たて抱きでも苦しくて眠れないときは、夜間でも医療機関を受診しましょう。
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