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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  73

臍ヘルニア(でべそ)

臍ヘルニア(でべそ)

 臍ヘルニアは赤ちゃんの約10%(未熟児ではもっと多いです)に見られます。生まれたばかりの時にはわかりませんが、生後1~2週間するとはっきりしてきます。
あわてて病院を受診することはありませんので、1か月健診で今後の対応について先生に聞いてください。




 原 因 

 出生時に結紮された臍帯はへその緒と云われ、1週間くらいで急速に縮んで乾燥して脱落します。縮む時に周りの皮膚、筋肉、腹膜も1つにくっついて臍というくぼみが出来ます。
 この時、皮膚の下の筋肉がくっつかずに穴が出来て、そこから腸が飛び出して膨れるのが臍ヘルニアです。

 症 状 

 膨らんだ臍には腸が入っているので、柔らかくて圧迫するとグジュグジュした感触で簡単に腸がお腹の中に戻りますが、赤ちゃんが泣いてお腹に力が加わるとすぐに元通りに膨らみます。
 どんなに大きくても皮膚が破裂することはありませんし、ソケイヘルニア(脱腸)と違って出っぱなしでも腸が腐ったりする危険もありません

 経過と治療 
 
 生後3~4か月で最大となり、6か月くらいから急に小さくなります。1歳までに約90%は自然に治ります。1歳過ぎると自然に治ることはほとんどなくなりますので、形を整えるための手術が必要となります。私は、1歳6か月健診で臍ヘルニアがある子どもはしかるべき小児外科医に紹介しています。
 硬貨やガーゼを上からテープで抑える方法は、早く治る証拠もありませんし、皮膚のかぶれを起こすことも多く、安易にはやらない方が良いでしょう
 ただし、巨大でおまんじゅう型の臍ヘルニアについては、放っておくとどんどん皮膚が伸びて、臍の形を整える手術も難しくなります。このような赤ちゃんは、早期の手術や特殊な絆創膏固定も考慮されますので、早めに小児外科医に相談した方が良いでしょう。

                            2012年8月
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