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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  7

インフルエンザ予防接種について

 インフルエンザは、高熱が急に出るのが特徴で、重症化しやすく肺炎、脳炎・脳症などの合併症を引き起こす可能性が高い病気です。とくに高齢者、慢性心肺疾患、免疫不全状態の患者、妊婦、乳幼児、受験生などがいる家庭では、日常生活での予防に加え、家族全員で予防接種を受けることが大切です。治療薬(タミフルなど)はウイルスの増殖を抑え症状を軽減する薬ですが、特効薬ではありません。ウイルスが短期間に増殖し、重症化した場合には薬の効果は期待できません。
 そこで今回は、予防接種の効果を中心にお話します。






 ワクチン株の選定 

 インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つに大きく分類され、毎年流行を繰り返すごとに少しずつ変化しています。特にA型は新型が出現して世界的大流行を引き起こすことがあります。C型は軽症で流行しないといわれています。

 インフルエンザワクチンは、少しずつ変化するウイルス型に対応するため毎年異なることと、ワクチン免疫が長期に持続しないことから、毎年の接種が必要となります。

 国立感染症研究所が推奨する日本での次シーズン予測ウイルス型と、北半球に対するWHO(世界保健機構)の推奨するワクチン型を総合的に検討して、厚生労働省が適格なワクチン型を春までに決定します。Aソ連型、A香港型、B型それぞれ1株、計3株が入ったワクチンが認可され、毎年10月くらいから接種が始まります。
 最近の10年間では、ほぼ予測どおりの流行が見られています。


 ワクチンの効果 

 よく使われる“有効率”というのは、『ワクチン接種をしなかった場合におこる危険性をワクチン接種によってどのくらい減らすことが出来るか』ということです。たとえば“有効率40%”というのは、“ワクチン接種者100人のうち40人が発症しない”ということではなく、“ワクチン接種を受けずに発症した人の40%は、接種していれば発症を免れることができたはずである”ということを意味します。

 日本の場合の有効率は、中学生以上の大人では70~90%と満足できる値ですが、6歳未満の乳幼児は30~50%と低く、1歳未満の乳児にいたっては有効である証拠がありません。しかしながら、諸外国の調査からは『発症した場合でも、ワクチン接種をしていれば症状が軽く済む』ことがわかっていますので、私は生後8ヶ月以降の乳児からワクチン接種を受けることをお勧めします。


 ワクチン接種の時期 

 インフルエンザワクチンは接種してから効果を発揮するまでに約2週間かかり、3~6ヶ月間効果があります。
 中学生以上の大人は1回接種で十分な効果が期待できます。免疫がつきづらい小学生以下のこどもは2回接種が必要で、1~4週(2週以上が望ましい)あけて接種します。
 流行期間が12~3月ですから、11月までに接種を終えておくと、より効果的でしょう。
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