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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  57

子どもの包茎・亀頭包皮炎

 男の子がおちんちんを赤く腫らし、痛がり、小児科を受診してくる事は日常茶飯事です。
また、おしっこがあちこちに飛び散って困っているという相談も時々あります。
これらは、包茎が原因になっていることがほとんどです。
今回は子どもの包茎とそのケアについてお話します。




 おちんちんの構造  
 おちんちんの先端が亀頭部で、その先端に尿道口があります。
亀頭部を覆っている皮膚を包皮、包皮の先を包皮口、亀頭部の根元のくびれた部分を冠状溝と言います。


 包茎とは 
 
 亀頭部が包皮に覆われた状態を「包茎」といいます。
亀頭と包皮の癒着によりおちんちんの包皮を根元の方にたぐりよせても、亀頭部先端の尿道口が全く見えない状態を真性包茎、ある程度亀頭部を露出できる状態を仮性包茎と言います。
 子どもにとって包茎は正常な状態で、決して病気ではありません。赤ちゃんの頃は真性包茎ですが、徐々に亀頭と包皮の間がはがれやすくなってきます。


 包茎のケア不足による問題 
 
 包皮と亀頭の間には垢がたまりやすく、そこに細菌が繁殖して炎症が起きると、亀頭や包皮が赤く腫れ痛くなり、黄色い膿が出ることもあります。この状態を亀頭包皮炎と言います。
包皮をむいて膿を排出させたり、抗生剤軟膏を塗る必要がありますので、かかりつけ医を受診してください。
 自分でおしっこが出来るようになっても、真性包茎で尿道口が包皮の中に隠れていて、おしっこがあちこちに飛び散ることがあります。トイレも汚れますし、上手におしっこが出来ないことで悩む子どももいますので、包茎のケアをしっかりやってください。


 包茎のケア 

 赤ちゃんの時期は、亀頭部の粘膜を保護するための包茎ですので何もしなくて良いです。
1歳を過ぎてからは、入浴時おちんちんを洗う時に包茎のケアをしてあげたほうが、将来的に困ることが少なくなります。
 おちんちんを3~4本の指で持って、包皮をおちんちんの根元の方にずらし、包皮口をつっぱらして少しずつ広げ、包皮と亀頭の癒着をはがしていきましょう。
少しずつ、焦らず、入浴のたびに続けることが大切です。
亀頭部の清潔を保つために、出来るところまで包皮をむき、石鹸を泡立てて手でやさしく洗う習慣をつけておきましょう。

 昔は、包茎のケアが上手くいかない子どもに手術も行なわれていました。しかし、ケアをしっかりやれば真性包茎もむけていきますので、最近は子どもの包茎手術をすることはなくなりました。

                                   2010年11月

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