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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  54

伝染性紅斑(リンゴ病)

 ほっぺがリンゴのように赤くなり、腕や太ももにも赤い斑点やまだら模様が出来るのを特徴とする病気です。
今年は全国的に大流行しましたので、今回は伝染性紅斑(リンゴ病)についてお話します。




原因

 ヒトパルボウイルスB19というウイルスによる飛沫感染です。
 幼稚園児、小学生での発症が多く、春から夏にかけて流行します。
 終生免疫ですので、一度かかれば二度とかかりません。


症状

①潜伏期
 感染を受けて1~2週間は何の症状もありません。

②伝染期
 唾液や鼻汁中にウイルスを排泄し、人に伝染していく時期で、1~2週間続きます。
 子どもの場合は症状がないことも多いですが、微熱、頭痛、倦怠感、関節痛などの感冒様症状が出現することがあります。
 大人では発熱、関節痛、手足のむくみなどがひどくてリウマチ性疾患と間違われることもあります。
 伝染力は強く、家族や同じ教室内では30~50%くらいうつってしまうようです。

③発疹期
 ほっぺが赤くなり、腕や太ももに赤い斑点やまだら模様が出現します。体にも発疹が出現することもあり、かゆみ、むくみが目立つこともあります。発疹は数日~2週間くらいで消えますが、その後数週間、日光、運動や熱い風呂が引き金となって発疹が再発することがあります。
発疹が出現する時期は人に伝染しません
 結局、感染を受けて3~4週間後、伝染力がなくなってから特徴のある発疹が出現することで伝染性紅斑と診断されるため、流行は食い止められません。


 合併症 

①貧血発作 
 骨髄の造血細胞に感染するので、2週間くらい赤血球が作れなくなります。
正常の人でも気が付かない程度の貧血が一過性に出現しますが、溶血性貧血(赤血球が壊れやすい病気)患者が感染すると重症貧血を起こします。

②胎児感染
 この病気に感染したことがない妊婦が感染すると、胎児がむくんで発育が悪くなったり、流産する恐れがあります。
特に妊娠前半期の感染には注意が必要ですので、周りで流行がある時は産科医に相談しておきましょう。


 予防・治療 

 かぜの予防と同様、手洗い・うがいが大切です。現時点で予防ワクチンはありません。自然に治りますが、かゆみやむくみが強い場合は、抗ヒスタミン薬を使用すると軽減します。
 強い日光に皮膚をさらさないように気を付けましょう。外出時には長袖、長ズボン、帽子、日焼け止めクリームなどで工夫してください。


 登園・登校 

 発疹が出現してからは人にはうつさないので、行ってかまいません。



                                    2010年8月
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