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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  45

下痢の食事療法-乳児編-

 ウイルスや細菌による感染、食物アレルギー、食べ過ぎ、冷たい物や油っぽい物の摂り過ぎなどにより、腸粘膜がただれ消化吸収が悪くなり、便が水様になったり、べとべとした粘液が混じったりし、量が増えた状態が下痢です。原因や腸粘膜のただれ具合により、治るまで数日から数週かかりますが、治療の第一は腸粘膜の修復工事をじゃましないような食事療法です。食事療法の原則は一回量を与えすぎず、消化の良い物から与えることですが、下痢の程度に応じた具体的なお話をします。
 今月が乳児編で、来月が幼児・学童編の予定です。






 乳児の下痢便の見方 

 大量の下痢便によるオムツ交換が数回/日もある場合は、腸粘膜のただれがひどい状態ですので、より慎重な食事療法が必要となります。頻回でも少量の下痢便であれば比較的軽症と考えて良いのです。
 食事療法により、母乳やミルクを与える回数が増えると排便回数も増えることがありますが、これは悪くなったサインではありませんので、便の性状と量を観察することが大切です。

 母乳の与え方 

 母乳はそのまま与えてください。ひどい場合は、一回の授乳時間を短くして与える回数を増やしましょう。足りなければ乳児用イオン飲料(アクアライト、OS―1など)を与えましょう(湯ざましは、水分補給にはなりますが、塩分や糖分が補えません)。

 ミルクの与え方 

 ミルクの一回量を2/3くらいにして、与える回数を増やしましょう。ひどい場合には濃さも2/3くらいに薄めましょう。足りなければ乳児用イオン飲料を与えましょう。
 2日くらい様子を見て悪化しなければ、まず一回量を元に戻し、さらに2日くらい様子を見て悪化しなければ、濃さも元に戻してみましょう。10日以上しても治らない場合は、治るまで乳糖除去ミルク(ノンラクト、ラクトレスなど)に変更してみましょう。

 離乳食の与え方 
 
 ひどい時は、離乳食を中止し、母乳、ミルク以外に乳児用イオン飲料、実なし野菜スープ(にんじん、かぼちゃが良い)、みそ汁のうわずみなどを与えましょう。2日くらい様子を見て悪化しなければ、前期離乳食を再開、2日くらいごとに中期、後期と戻していきましょう。
 ただし、繊維の多いもの(さつまいも、ごぼう、れんこん、みかん、豆類、海藻など)や脂肪の多い物(バター、肉魚の脂身、揚げ物など)は避けておきましょう。
 軽い時は離乳食をひとつ前の段階に戻して、様子を見ましょう。
                             
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