fc2ブログ

虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  34

ヒブワクチン発売開始 でも全然足りない!

 2008年12月19日に待望のヒブワクチン発売が開始されます。
 ヒブはインフルエンザ菌b型(Hib)の略称で、乳幼児に髄膜炎をはじめとする重症感染症を引き起こす細菌です。
 1998年WHO(世界保健機構)はすべての赤ちゃんにヒブワクチン接種を推奨する声明を出しました。現在は100カ国以上でヒブワクチンが導入され、定期接種している国ではインフルエンザ菌b型(Hib)による重症感染症は激減し、髄膜炎にいたっては100分の1まで減少し過去の病気となりました。このヒブワクチンの重要性については、今年の6月号でお話した通りですが、わが国での導入は様々な理由により大変遅れていました。






  導入が遅れていた主な理由 

 ① 日本の乳幼児が細菌性髄膜炎にかかることが比較的少なかったこと
 ② 人員不足や治験制度の不備により、薬事法による薬剤承認に時間がかかり過ぎること
 ③ ワクチン含む生物製剤(人や動物に由来する物を原料として製造される医薬品)による
    HIVや肝炎事故の影響
 などが考えられます。

やっとのことで2007年薬事法承認されたフランス製「アクトヒブ」も、発売基準を満たす製品の製造に手間取り、延期につぐ延期を経てついに2008年12月19日発売となったわけです。しかし、これで日本の乳幼児全員がヒブワクチンを接種できるわけではありません。まだまだ越えねばならないハードルがあります。

  金銭的問題

 現時点では、任意予防接種ですので自費で接種しなければなりません。ワクチンの接種価格は7,000~8,000円/回になりそうなので、乳児期から4回接種(接種スケジュール参照)すれば計30,000円くらい必要となります。すでに助成金を決めている一部の自治体もありますが、定期予防接種認定による無料化が待たれます。

  供給不足

 発売は開始されますが、しばらくの間、日本に供給されるワクチン数は4万本/月しかないようです。1都道府県への割り当ては平均1000本/月以下であり、1医療機関への割り当ては数本/月しかないことになりますので、全然足りません。定期予防接種に認定されれば、フランスのワクチン製造会社が日本向けに大量ワクチン製造に踏み切るだろうと云われていますので、厚生労働省の出来るだけ早い対応を願います。

  接種スケジュール 

 生後2ヶ月から接種が出来ます。Hib感染症がほとんどなくなる5歳以上は不用とされています。

 ① 初回接種が生後7ヶ月未満の乳児(基本接種)
    4~8週間間隔で3回接種後、1年後追加接種の計4回。
    三種混合と同時に接種できますので、この方法が便利です。
    (ただし、ワクチンは混ぜられないので2ヶ所に接種)

 ② 初回接種が7~12ヶ月未満の乳児 
    4~8週間間隔で2回接種後、1年後追加接種の計3回。

 ③ 初回接種が1~5歳未満の幼児 
    1回接種。


スポンサーサイト




別窓 | 未分類 | トラックバック:0
∧top | under∨

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| 虹診療所 |