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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  32

子どもの耳痛

 耳痛の程度、その原因となりえる状況(外傷や異物など)について話せる年齢の子どもの耳痛は、すぐに対応することができます。しかし、乳幼児の耳痛は、“不機嫌、よく泣く、発熱、耳を気にする”などの症状から、まわりの大人が気づいてあげないとその対応も遅れてしまいます。
 子どもが耳痛を訴える場合、急性の中耳炎である可能性が高いのですが、それ以外にもたくさんの原因があります。適切な対応をしてあげれば、痛みも早い時期におさまりますし、重症化することもありません。
 今回は、子どもの耳痛の原因とその対応についてお話します。






 ①外耳(耳孔~鼓膜)が原因 

 外耳道炎、耳せつ(おでき):
 外耳道は皮下組織がなく非常に薄いため、耳かきなどで容易に傷つきやすく、強い痛みにつながります。外耳道に炎症が起きたり、おできが出来ていると耳介を圧迫したり、引っ張ると痛みが強くなりますので、耳鼻科を受診してください。軽症であれば抗生物質の軟膏や点耳薬を使うくらいで治ります。ひどくなっている場合は、抗生物質の内服も必要となります。

 外耳道異物:
 一般的には不快感が主ですが、生きた昆虫が入った場合は、鼓膜損傷まで伴うこともあり、強い痛みになり得ます。耳鼻科での異物除去が必要です。


 ②中耳(鼓膜の内側)が原因 

 急性中耳炎:
 鼻汁などの症状に引き続いて起こることが多く、中耳炎になると耳痛は強く、耳閉感、難聴、発熱をともなう事もよくあります。緊急性はほとんどありませんので、夜間・休日などは痛みが強ければ解熱鎮痛剤使って、翌日耳鼻科を受診しましょう。診察時に鼓膜膨隆が見られれば、鼓膜切開が必要となります。切開後は痛みや発熱は急速によくなります。切開翌日に解熱してない時には、他にも原因があるかもしれないのでかかりつけ医を受診しましょう

 鼓膜損傷:
 マッチ棒や耳かきなどによる直接損傷と平手打ちなどによる間接損傷があります。疑われた場合には耳鼻科を受診してください。

 急性気圧障害:
 飛行機着陸時に、鼓膜が内側に引っ張られ一時的に耳痛が起こることがあります。つばを飲んだりあくびをしたり、ガムをかむと軽快することが多いです。乳児が着陸時に強く泣くようでしたら、ミルク・果汁・水などを飲ませてみて下さい。


 ③耳以外が原因(耳への放散痛) 

 耳下腺炎、頸部リンパ節炎:
 耳の下が腫れ、耳を痛がりますので、かかりつけ医を受診しましょう。

 咽頭炎・扁桃腺炎:
 飲み込む時に耳を痛がりますのでかかりつけ医を受診しましょう。

 乳突洞炎:
 耳の後ろの骨が隆起した部分の痛みや発赤は要注意です。髄膜炎や敗血症を起こすこともありますので、すみやかに医療機関を受診しましょう。

 顎関節障害:
 咀嚼(噛む)時の痛みです。歯科や口腔外科に相談しましょう。

 その他:
 虫歯、副鼻腔炎、顔面神経マヒなどでも耳を痛がることがあります。


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