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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  30

タバコの害【2】-誤飲-

 食物以外の物を誤って口から摂取することを誤飲といいます。子どもの誤飲は生後6ヶ月~12ヶ月の乳児が全体の80%を占め、母親が家事で忙しい午前9時~11時、午後6時~9時に起こりやすいようです。
 日本の誤飲事故の1位(全体の30~40%)がタバコです。






 タバコの中毒量と症状 
 
 タバコ中毒が恐れられるのは、その有毒成分であるニコチンです。タバコの箱には、フィルターを介して体に吸われるニコチン量が書かれているだけで、 実際のタバコ1本中には、乳幼児の致死量分(10~20mg)のニコチンが含まれているのです。
 子どもがタバコを間違って食べてしまうと、吐いたり、顔色が悪くなったり、けいれんしたり、最悪の場合死にいたる可能性もあります。症状出現までの時間は、早いと10分ぐらいで遅くても4時間以内です。
 乾いたタバコの誤飲では、ニコチンが溶け出して、胃液の中で吸収されていくのにかなり時間がかかります。さらに、吸収されていくニコチン自体の嘔吐誘発作用により、胃に残っているニコチンを吐き出してしまうので、重篤になることはまれです。
 しかし、水に溶け出してしまったニコチンを誤飲すると、症状出現も早く、少量でも重篤な状態になる可能性があります。 タバコや灰皿を子どもの手の届く場所に置かないことが大原則ですが、絶対に灰皿に水を入れたり、ジュース缶を灰皿代わりにすることはやめてください
  
 処置 

 タバコの誤飲時に水や牛乳を飲ませると、かえってニコチンの吸収が早まって症状が出やすくなる報告もありますので、何も飲ませないで下さい

 乾いたタバコを2cm以下しか食べていない場合
 口の中に残っているタバコの葉は除去し、4~5時間子どもの様子を観察してください。何も症状がなければ安心してください。吐いたり、顔色が悪くなるようでしたら、念のため医療機関を受診してください。

 乾いたタバコを2cm以上食べたか、食べた量が分からない場合
 その場で手を口の中に入れて、胃の内容物がなくなるくらい吐かせてから、医療機関を受診させてください。

 ぬれたタバコを食べたか、タバコがつかった水分を飲んだ場合  
 急いで、胃洗浄が出来る医療機関を受診してください(救急車も可)。
 

 中毒110番 

タバコ誤飲専用:072-726-9922
 この電話は、タバコ誤飲時の対応をテープで案内しています。さらに詳しいことを聞きたい方は、下記の中毒相談センターに連絡してください。
   大 阪:072-727-2499
   つくば:029-852-9999
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