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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  24

蕁麻疹

 蕁麻疹とは、急に、かゆみのある腫れあがった発疹が、体のあちらこちらに次々と出たり消えたりする病気です。かゆみがひどく、夜間でも救急外来へ受診する子どもも少なくありません。今回は、この蕁麻疹についてお話します。






 原因  

  ①アレルギー性蕁麻疹
  ・ 食べ物・食品添加物・薬剤などの経口摂取
  ・ 動物の唾液・植物との接触
  ・ 虫、くらげ刺され

  ②非アレルギー性蕁麻疹
  ・ ベルトなどによる圧迫などの機械的刺激
  ・ 入浴や外気の暑さ、冷水や外気の寒さ、日光
  ・ ストレス・精神的緊張・発汗など

  ③全身疾患にともなう蕁麻疹
  ・ 膠原病、甲状腺疾患、悪性腫瘍など

 子どもでは、口から摂取したものによるアレルギー性の原因が最も多く、全身疾患にともなうものはほとんどありません。食べ物によるものは、摂取した後30分~6時間くらいで出現し始めることが多いようです。ただし原因となる食べ物を摂取すると必ず蕁麻疹が出るということはなく、疲れていたり、風邪をひいたりして体調が悪い時に出やすくなります。
 原因物質をさがすために、蕁麻疹が出始めた6時間くらい前までさかのぼり、摂取した飲食物、薬、なめていたもの、触った動物や植物、環境温度、日光刺激などの有無を書き出しておきましょう。何度もくり返すようであれば、可能性のある原因が絞れてきてから、アレルギー検査で確認する方法が良いでしょう。でも実際は、原因がわからないことが多いのです。


 メカニズム 

 アレルギー性蕁麻疹の皮膚の腫れやかゆみは、ヒスタミンなどの化学物質が大きく関与しいています。原因となる物質(これを抗原といいます)が体内に侵入すると、肥満細胞(異物を体から排除する働き)の表面にあるIgE抗体がその抗原と結合し、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。これが、強いかゆみを引き起こすと同時に、血管を拡張させ血管の外に液体が漏れて、皮膚に盛り上がった発疹が出現します。
 大人に多い非アレルギー性蕁麻疹については、まだ細かいメカニズムはわかっていません。


 症状 

 健康な皮膚の一部が何らかの刺激を受け、急にかゆみと共に白く盛り上がった発疹が出現します。発疹は急速に拡大して、数分のうちに大小の赤く腫れあがった発疹へと変わっていきます。かゆみが強く、掻くと掻いたところに新しい腫れあがった発疹が次々と出来てきます。1つの発疹は数十分から数時間で消えますが、他の場所に新しいものが出来てきます。
 重症の場合は、皮膚だけでなく気道や腸管などの粘膜も腫れるので、息苦しさや激しい下痢・腹痛が出現することもありますので、このような時は急いで医療機関を受診させてください。
 数時間で消えるはずの発疹が何日間も続いたり、点状出血や紫色のあざをともなう場合は、単なる蕁麻疹ではなく他の病気がかくれている事もありますので医療機関に相談しましょう。


 治療 

 まずは原因物質を避けることです。原因がわからない場合は、とりあえず1週間くらい、たんぱく質を多くふくむ食品(卵、乳製品、肉、魚など)はひかえめにしておきましょう。食事性の蕁麻疹では、一旦体の中に入った食物が完全に代謝・排泄されるまでは3日以上かかります。ですから一度食べただけでも少なくとも3日以上は蕁麻疹が出たり消えたりする可能性があります。
 かゆみや皮膚の腫れに対しては、抗ヒスタミン薬の内服と軟膏塗布が有効です。内服は、皮膚の腫れが消えた後も3~4日は続けておきましょう。症状がひどい場合はステロイドホルモン薬を短期間使うこともあります。また体が温まるとかゆみが増しますので、熱いお湯の入浴は避けましょう。
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