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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  19

こどもの長引く咳

 咳は、気道(鼻、副鼻腔、のど、気管、肺)における炎症や異物に対する必要な生体防御反応です。咳は、急性感染症によるものが多く、一般的に2~3週間でなくなっていきますが、2~3週間でなくならない咳が“長引く咳”と呼ばれています。
 咳の訴えで受診される子どもは日常茶飯事です。このうち、“長引く咳”を心配して受診される方も少なくありません。今回は、この原因についてお話します。






原因を絞り込んでいくために大事な情報として、①咳は起きている時と眠っている時でどちらが多いのか、②乾いた咳(コンコン)なのか湿った咳(ゴホンゴホン)なのか、という点です。


 1.起きている時に多い場合

 乾いた咳は、心因性やチック(くせの一種)のことが多く、眠っている時には消失します。こどもの環境を見直して、ストレスがあれば、ご家族はよく理解してあげましょう。
 湿った咳は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎による後鼻漏(のどに下りてくる鼻汁)が原因です。適切な治療が必要ですので医療機関を受診しましょう。


 2.眠っている時に多い場合

 眠っている時に多い咳は、特殊な感染症、喘息や受動喫煙(家族内喫煙者あり)などによる気道過敏状態、などが原因ですので原則的に医療機関受診をお勧めします。
 マイコプラズマ、クラミジア、百日咳、結核などによる気道感染は一般的に乾いた咳が長引きます。特に百日咳の咳は特徴的で、顔を紅潮させ、息つぎが出来ないほど咳込みます。
 喘息や受動喫煙などによる気道過敏状態では、湿った咳のことが多いのですが乾いた咳のこともあります。ベポラップなどを胸や鼻の下に塗ったり、咳き込みが強い時には蒸しタオルなどの湯気を吸わせたりすると効果的です。
 まれですが、乳幼児では胃食道逆流現象が咳の原因になることもあります。乳幼児は、食道と胃の境目の発達が未熟なため、哺乳後横になると胃の内容物が食道を経由してのどの奥まで逆流することで、むせ返る咳が生じます。ただし、加齢とともに自然に治っていきますし、寝る前の食べすぎ、飲みすぎに注意し、寝かせる時は上体を高くするような工夫をするだけで良くなります。


 3.その他

 実際には長引く咳ではありませんが、日常の診療においてよく遭遇するのが、保育園や幼稚園入園1年目に繰り返しカゼをひく子どもたちです。ご家族は、“咳が1ヶ月以上続いている”と訴えてきますが、話を良く聞いて、診ていくと、次々とカゼをひいているだけのことが多いようです。鼻汁や咳に関しては、入園1年目で年間150日くらい見られることと、カゼをひくたびに抵抗力が強くなっていくことをご家族にお話し、ご理解いただいています。
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