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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  18

こどもの便秘

 便秘が原因で受診される子どもが毎日数人はいます。赤ちゃんでは、「便が出なくて苦しそう」 、「便に血が付く」などで受診されることが多く、幼児や学童では突然の腹痛や反復する腹痛で受診されることが多いです。今回は、この便秘の対策について考えて見ましょう。






 便秘とは 

 便が溜まってしまうことによって苦痛を生じることです。便の回数は、年齢、個人差が大きく、正常回数というものはありません。赤ちゃんは1日に4~5回以上のこともありますが、乳児期過ぎると毎日排便がない子どももいます。便が毎日出ていたとしても、硬い便で肛門が傷つき痛みを伴ったりすれば便秘と考えます。逆に2~3日に1回の排便でも便の溜りがなく苦痛がなければ便秘とは考えません。


 原因 

 赤ちゃんの便秘の原因は、ほとんどが食事性です。母乳・ミルク量の不足、発酵性のある糖質(麦芽糖など)の不足、せんい質の不足などが考えられます。ただし新生児期からの便秘は、まれに先天性の病気のことがありますので、一度小児科医に相談しておきましょう。
 幼児期以降の便秘は、さまざまな理由で腸の働きが低下したために起こります。偏食、運動不足、不規則な生活、ストレスなどが考えられます。
 また日ごろの診療でよく見かけるのが、『便秘の悪循環』です。何らかの理由で便が大腸に停滞すると、どんどん水分が吸収され硬くなっていきます。硬くなった便により肛門が痛み出すと、便意があっても排便を我慢するようになります。便の溜まりが長期間続くと、直腸が広がることによって感じる便意も鈍くなり、ますます便の溜まりが強くなってしまいます。このような悪循環になってしまっているようでしたら、医療機関を受診した方が良いでしょう。


対策

 母乳栄養児で、授乳時間が20分以上かかり体重増加が悪い場合は、母乳を10分くらいでやめて、ミルクを補ってみましょう。
 人工栄養児の場合は、ミルクの種類を変えてみたり、腸の動きを促すためにマルツエキス(市販の赤ちゃん用便秘薬)、砂糖水、果汁などを与えてみましょう。
 離乳食が進んでいる乳児では、せんい質の多い野菜、豆、海藻などを積極的に与えてみましょう。お腹を手のひらで「の」の字を描くように軽くマッサージしたり、こよりや綿棒の先にベビーオイルを付けて肛門に1~2cm挿入して刺激してみるのも効果が期待できます。
 幼児期以降は、規則正しい生活、朝食後の排便習慣(朝食後が一日で最も腸の蠕動運動が盛んなため)、バランスの良い食事、適度な運動に心がけましょう。
 便秘の悪循環になっているようでしたら、①浣腸による宿便の除去、②緩下剤による便の軟化、③痛んだ肛門の治療を、医療機関を受診して同時にやってもらうことが望ましいです。
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