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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  17

熱中症

 夏になるとこの病名を耳にすることが多くなります。暑い日の外遊びや運動後に子どもが発熱すると、熱中症を心配して医療機関を受診されますが、実際は熱中症でないことがほとんどです。もし発熱を呈する熱中症であれば、緊急を要する重症(約30%の死亡率)と考えられ、もっと早い段階で気が付いてあげなければいけません。今回は早期発見、早期治療が最も重要な熱中症のメカニズムと対処法についてお話します。






 メカニズム 

 体温の上昇を防ぐしくみは、①血管を拡張させ皮膚表面から空気中へ熱を放出すること、②汗が蒸発するときに熱を奪ってくれるという2つの機能により調節されています。真夏日のように体感温度が体温より高くなると、空気中への熱の放出が難しくなり、体温調節は発汗に頼らざるを得なくなります。しかし湿度も高いと、汗をかいても流れ落ちるばかりで熱を奪ってくれないため、体温を下げることが出来なくなります。このように体温調節機能がコントロールを失った過程で起こる様々な障害が熱中症です。

 
 症状 

 Ⅰ.軽症
熱失神・・・高温で血管が拡張すると、血圧が下がり、めまいがしたり失神したりします。
熱けいれん・・汗をかき、塩分が失われるため、足や腹部の痛みをともなった筋肉のけいれんが起きます。

 Ⅱ.中等症
熱疲労・・・発汗が続き、水分と塩分不足による脱水状態です。体温はさほど高くありませんが、皮膚は蒼白で、疲労感、めまい、頭痛、吐き気などが見られます。この段階までで対処してあげることが重要です。

 Ⅲ.重症
熱射病・・・脱水が進み、発汗も見られなくなり、皮膚は紅潮し、体温も38℃以上となりなす。中等症の症状に加え、意識障害、錯乱、全身けいれんなども見られます。脳、肝臓、腎臓、血液凝固機能、筋肉などにも障害が生じていることが多く、死に至ることもあります。


 対処法 

1.まず涼しい場所で衣服を緩めるなどして安静にさせましょう。
2.できるだけ体を冷やしましょう。 首、わきの下、股間に氷のうやアイスパックを当てたり、体に水を吹きかけて送風しましょう。
3.意識、呼吸、脈拍、顔色、体温をチェックしましょう。呼びかけに対して反応が鈍かったり、重症が疑われるようならば、すぐに救急車呼びましょう
4.意識がはっきりしているようならば、すぐに水分・塩分補給(イオン飲料)をさせてください。吐き気などで飲めない場合は、すみやかに医療機関を受診させましょう
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