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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  16

水いぼ

 乳児から小児によくできる伝染性のいぼのことです。数ヶ月~2年くらいで自然に治りますが、治療すべきか、どの治療が良いのか、プールに入れて良いのかなどについて悩まれている保護者の方が多いようですので、今回は水イボについてお話します。






 感染・症状 

 伝染性軟属腫ウイルスの皮膚感染でおこる病気です。感染力は強くありませんが、ヒトからヒトへの接触感染のほかにタオルなどを介しても感染することがあります。肌と肌が接触するプールやお風呂などでうつりやすいですが、水を介してうつることはありません。皮膚のバリア機能が低下しているアトピー性皮膚炎のある人はうつりやすいようですので気をつけましょう。感染すると2週間くらいでイボが出来てきます。
 数ミリ大で、少し赤みを帯び、表面がツヤツヤし、大きなものでは真ん中に少しくぼみのある柔らかい半球ないしドーム状のイボです。水イボ自体にはかゆみや痛みはほとんどありませんが、気にしていじりだすと赤くなりかゆくなってきます。中には白いチーズ状のものが入っており、ここにウイルスがいますので、掻きこわしたりするとウイルスが他の場所へ飛び散り、イボがどんどん増えてしまいます。


 治療選択 

 無治療

 切除法
 水イボ専用ピンセットで、1ヶづつウイルスのかたまりごと摘み取ります。この方法が一番確実ですが、小さいと取れないので繰り返しの処置が必要となることが多く、痛みをともないます。切除する前に、皮膚表面を麻酔するシールを水イボの上に貼っておくと、少し痛みは和らぎます。

 液体窒素法
 水イボに液体窒素をたらし、凍らせて腐食させ取る方法ですが、じっとできない子どもでは難しく、痛みもともないます。

 その他
 漢方薬(ヨクイニンなど)の内服をすすめる人もいますが、効果的である証拠はありません。


 私の意見 

 問題となる合併症もなく、放っておいても数ヶ月~2年(1年で80~90%)で自然に治りますので、私は基本的に治療は勧めていません。ただし、イボの周囲に赤みがあって掻きこわしそうな場合は、イボが少ないうちに切除を勧めています。
 また幼稚園やスイミングスクールのプール入水については、感染力が弱いことと心配する合併症がないことより、私は許可しております。建前上は、水イボ患者の入水を禁止している施設でも、掲示物などにより強く禁止しているところは少ないようです。
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