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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  12

乳幼児のスキンケア

 皮膚のカサカサ、赤み、かゆみなどがある乳幼児をもつ親は、“アトピー性皮膚炎”ではないかと心配します。こどもの皮膚の弱さを十分理解し、正しいスキンケアをすることにより多くのこどもは良くなります。もし“アトピー性皮膚炎”だとしても、悪化させる環境因子は患者さんによって違いますが、全員に共通する予防策として最も大切なのはスキンケアです。そこで今回は、とくに乾燥肌に対するケアについてお話します。






 皮膚のバリア機能 

 皮膚のもつ大切な役割の一つがバリア機能です。これは外から入ってくる細菌やウイルスなどの微生物や、化学物質などの皮膚への侵入をブロックし、またからだの中の水分が出て行かないようにガードする役目です。この役目は、皮膚の一番外側にある角質層という薄い層が果たしています。角質細胞間脂質(主にセラミド)と皮脂の量が少なくなることで、皮膚から水分が蒸発し、表面がカサカサになる状態が乾燥肌です。赤ちゃんの角質層の厚さは、大人の半分しかないので、外からの刺激が入りやすく、水分も蒸発しやすいのです。こどもは生後3ヶ月から10歳くらいまで皮脂はほとんど出ませんので、こどもの角質層に足りない油分と水分を与えてあげることが、バリア機能を強くして、湿疹やうつる病気にかかりにくくするコツです。


 日常のケア 

 室温22~24℃、湿度50%が皮膚にとってやさしい環境です。
 皮膚の汚れや汗は、なるべく早く洗い流したほうが良いですが、洗浄料を使った洗いすぎはかえって皮膚のカサカサをひどくすることがあります。手は何度も洗いますので、洗った後は保湿剤を塗ってあげたほうが良いでしょう。洗浄料を使った全身のシャワー、入浴は1回/日で十分です。
 赤ちゃんの入浴目的は温まることではなく、清潔にすることです。40℃以上のお湯だとかえってかゆみを引き起こしますので、ぬるめのお湯にしてください。洗浄料は弱酸性、無香料、無着色の刺激の少ないものを選び、よく泡立てて使いましょう。液状のものは固形に比べ、使いすぎてしまうことが多く、かえって乾燥を招くことがあるので気をつけましょう。赤ちゃんの皮膚は強くこするとバリアを壊してしますので、手で洗うのが理想的です。汚れを十分に落とせないようでしたら、天然素材の綿タオルを使ってください。その際もゴシゴシ洗いはやめましょう。洗ったあとは、洗浄料をよく洗い流してください。入浴剤を使用する場合は、保温効果のあるものは避け、スキンケア効果・保湿効果のあるものを選ぶと良いでしょう。
 お風呂から出たらすぐに(10分以内)、タオルで軽くおさえ拭きをし、肌が少しぬれている状態で、保湿剤をカサカサする部分に塗ると効果的です


 保湿剤 
 
 理想的な保湿成分はセラミドですので、市販されている保湿剤ならば、セラミドを含有しているものを選ぶのが良いでしょう。ただし医薬品としてのセラミドは、製造コストがかかりすぎることもあり、まだ満足できるものはありません。ワセリン、ヒルトイド、尿素製剤などの医薬用保湿剤は、かかりつけの先生と相談して、こどもの皮膚の状態にあったものを処方してもらいましょう。
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