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虹診療所

お子さんに多く見られる病気・症状について、家庭でのケア、受診のタイミングなどをできるだけわかりやすくお話しし、お子さんの健康をサポートしていきます。
No  11

ノロウイルス感染症

 ノロウイルス感染症とは 

 昨年末はノロウイルスによる感染性胃腸炎の大流行で、嘔吐・下痢で受診されたこどものご家族から“ノロですか?”という質問の連続でした。ホテルの同じフロアでの集団発生や、高齢者施設での死亡者の報告などで危機感をもたれた方も多かったと思いますが、“特別なウイルスではない”ということを理解していただきたくために、今回とりあげました。
 ノロウイルスは2002年まで小型球形ウイルスと呼ばれており、胃腸炎の原因で最も多いウイルスです。秋~冬にかけて流行し、乳幼児を中心に発生するロタウイルスにくらべると、症状も軽く合併症もほとんどありません。






 感染経路

①食中毒:ウイルスを蓄積した二枚貝(カキ、アサリ、シジミなど)およびウイルスで汚染された食品を摂食することによる経口感染。
②糞口感染:感染患者の糞便や吐物に排出されたウイルスの経口感染(手→(食べ物)→口、乾燥した吐物・糞便の粉塵→口)。


 潜伏期間

 半日~3日


 症状

 突発的な吐き気から始まり、嘔吐、下痢、時に発熱をともないます。適切な食事療法が行なわれていることが前提ですが、2~3日で軽快します。ただし1週間くらいは、便にウイルスは排泄されています。


 診断

 症状だけでは診断できません。ウイルスが排泄されている便を調べて診断します。電子顕微鏡でウイルス形態を観察するか、ウイルス遺伝子検査です。ノロウイルスは現在わかっているだけでも30種類以上の異なった遺伝子型がありますが、最近開発されたウイルス遺伝子の迅速診断は、約60%を診断できます。
 ただし、診断しても治療に変わりはありませんので、私のクリニックには迅速診断キットは置いていません。

 治療

 他のウイルス性胃腸炎と同様、特効薬はありません。体外にウイルスを排泄させるため、ある程度の嘔吐や下痢は必要なのです。
 嘔吐に対しては、吐き始め3~4時間くらいは何も飲ませないで、まずはお腹を休めることが大事です。10~20mlの水分(できればイオン水→大塚製薬OS-1は理想的)を20~30分ごとに与えます。吐かなければ少しずつ量を増やしていきましょう。嘔吐が長引くと口からの補給がうまくいきませんので、半日くらいのうちに嘔吐が止まらなければ、吐き気止めの座薬(ナウゼリン)を使用しても良いでしょう。
 下痢に対しては、特に病初期は下痢止めの使用は避けましょう。感染した腸粘膜が完全に回復するには7~10日かかりますので、食事の進め方が大切です。食事療法の原則は1回の食事量と内容に注意することです。こどもの便の状態と量を見ながら、消化の良いものからゆっくり進めていきましょう。
 ただし、下痢の量が多い時やぐったりしている時は、点滴が必要なこともありますので、医療機関を受診するようにしましょう。


 感染予防

 まずノロウイルスは85℃,1分以上の加熱によって感染性を失うことと、塩素系漂白剤(キッチンハイター、ミルトンなど)に弱いことを知っておきましょう。
 予防の第一は、外出後、トイレの後、食前などに、十分に手洗いすることです。特に調理者は手洗いのみならず、調理器具(まな板、包丁など)もよく洗浄し、熱湯につけるか、塩素系漂白剤で消毒しておきましょう。吐物や糞便で汚れたものも同様ですが、捨てられるものはすぐにビニール袋などに密閉して処分しましょう。
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